・予防接種

予防接種には生ワクチンと不活化ワクチンの2種類があります.生ワクチン摂取後3週間,不活化ワクチン摂取後2週間は予防接種による副反応の影響が出る可能性があるため全身麻酔での手術を行えません.コロナウィルスに対するワクチンについては,従来のワクチンと種類が異なるため,摂取後どのくらいの期間を空けて手術をするのが安全上望ましいのかというデータがありません.当院では従来の方法に則り,2〜4週間空けてから手術をする方針です.

摂取後,全身麻酔手術を行わない期間

 不活化ワクチン:2週間

 生ワクチン:3週間

 コロナウィルスに対するワクチン:2〜3週間

・女性ホルモン・ピル

女性ホルモンやピルを投与・内服されている方は,血栓症を引き起こしやすい状態になるため,術前1ヶ月の休薬をお願いしております.休薬ができない場合には,当院での日帰り手術は行えませんのでご注意ください.

・風邪

手術当日に受診された際に38度を超える発熱,咳や鼻汁等の上気道症状がみられる場合には手術を延期させていただく場合がございます.手術が決まりましたら,体調管理に努めてください.

・喘息の既往がある方

・喫煙されている方

夜間の乾性咳嗽,運動時喘鳴,1年間で4回以上の喘鳴のいずれかに該当する場合は,活動性の喘息となっている可能性があります.活動性の喘息や喫煙されている状態では,気管が非常に刺激に弱くなっているため,全身麻酔の際に呼吸を助ける喉の管を出し入れすると,その刺激で気管支痙攣や喘息発作を誘発する可能性が高まります.気管支痙攣や喘息の大発作が起こると酸素の取り込みをすることができなくなり,呼吸不全から心停止に至る可能性もあり,非常に危険です.当院では活動性の喘息が疑われる場合や術前最低2週間以上の禁煙ができない場合には全身麻酔での手術は安全のため行っておりません.活動性の喘息の場合は治療を行い,喘息症状が落ち着いてから全身麻酔での手術を行うか,症状の程度によっては局所麻酔での手術が可能な場合がありますので,医師にご相談ください.

手術当日の注意点

・アクセサリー類は手術中に使用する器具の影響で火傷の恐れがありますので,全て外してきていただきます.

・入れ歯は麻酔中に誤って飲み込んでしまうと危険ですので,外していただきます.

・ネイルは手術中に使用するモニターの妨げとなるため,手術当日は除去してきてください.

・髭がある方は,手術中に呼吸を管理する喉の管を固定できないと危険ですので剃ってきてください.どうしても剃りたくないという方は麻酔科にご相談ください.

・コンタクトの方は当日はメガネで来てください.

・術前に指示のあった絶食・絶飲時間を守ってください.