当院では特色のある外来も設定しております.ご興味のある方は院長にご相談ください.
補聴器外来(補聴器適合検査,補聴器調整)
補聴器は,メガネと同様に大変有用な医療機器ですが,正しく使用しなければなりません.当院では言葉の聞き取り,実際の補聴器装用下での聞き取りなどを詳しく調べ,患者さんごとにあった補聴器の提案をさせていただきます.
先ほどメガネと比較しましたが,補聴器で矯正すべきは難聴になれてしまった脳です.そのため,はじめて使う時はうるさく感じられるかもしれませんが,3ヶ月間正しく装用することで慣れ,なくてはならない機器となる方が多くいらっしゃいます.
他院で購入した補聴器も調整できる場合がありますので,お持ちの方はご相談ください.
補聴器外来希望とお伝えください.一般外来で耳の状態をチェックさせていただきます.
標準聴力検査,言葉の聞き取り検査などを行います.
患者さんの耳にあった補聴器を処方させていただき,補聴器に関しては3ヶ月の貸し出しを行います.1〜2週ごとに来院いただき,補聴器の調整をさせていただきます.
購入希望があった場合に購入していただき,その後定期的な聴力のフォローをさせていただきます.
聴力の悪化があった場合には,再度調整を行います.
アレルギー外来(アレルギー性鼻炎への免疫療法)
当院では薬物療法,手術療法などを提案することができます.
薬物療法には抗ヒスタミン剤や抗ロイコトリエン剤,点鼻噴霧ステロイド剤に加えて舌下免疫療法(ミティキュア®︎,シダキュア®︎)も処方できます.
舌下免疫療法はアレルギー性鼻炎を治癒させる根治的な治療としてWHO(国際保健機関)でも位置付けられています.その有効性に関しては,スギで70%,ダニで80%といわれております.使用後すぐに効果が出るわけでなく,1〜2年内服してから効果がでてくるものです.
アレルギー外来では血液検査,鼻汁をとって調べる検査,副鼻腔炎の合併をみるCT検査などを行います.
採血検査,鼻汁好酸球検査,必要に応じて鼻咽腔ファイバー検査や副鼻腔CT検査,抗原ディスクによるチャレンジテストを行います.
午前中に来院して治療を開始します.口の中に傷がないことを確認し,舌の下に錠剤を保持します.内服後30分間はクリニックに滞在して,副反応が起こらないことを確認して帰宅です.
1週間ごとに薬を増量します.副反応の有無を確認していきます.
1ヶ月ごとに処方して,定期診察を行います.服用開始して,1〜2年で効果が出ると言われております.
※2剤併用の場合には,安全のためにスギ花粉症への舌下免疫療法を開始して1ヶ月経過してからダニへの投薬を行います.
※重症気管支喘息の方,妊娠中の方には行えません.
※スギ花粉症の方は,6〜11月に開始,ダニの方はいつでも開始できます.
無呼吸外来(簡易睡眠検査,CPAP外来)
いびき,疲れやすさを感じる方は,睡眠時無呼吸の可能性があります.当院は,睡眠時無呼吸に対するCPAP外来を設けております.
また鼻づまりによってCPAPが使用できない方に関しては,鼻手術をしていただき,鼻づまりが改善されれば対応することが可能です.いびきに対する喉の治療は,当院では行っておりませんので,他の施設をご紹介させていただきます.
他院でCPAP外来に通院されていた方で当院の受診を希望される方は,紹介元の病院で作成した移管書類を当院にご持参ください.
無呼吸の検査希望とお伝えください.ファイバーによる鼻と咽喉の診察,鼻腔通気度,簡易睡眠検査を行います.
簡易睡眠検査の結果により無呼吸の重症度を判定いたします.軽度から中等症の方は歯科へご紹介し,マウスピース作成いたします.重症の方はCPAP治療を開始します.
宿泊していただいての睡眠検査を必要と判断した場合には,ご紹介させていただきます.
1〜3ヶ月ごとに来院いただき,使用状況を確認します.
肥満の方でダイエットに成功されて,CPAPを離脱希望がある場合には再度検査を行います.
禁煙外来
喫煙の害は,様々なところで言われております.
しかし,自立でいつでも辞められるかたは決して多くありません.
当院は術前に喫煙されている方には積極的に禁煙外来を受診していただきます.手術による合併症を減らすためです.
手術を予定していない方も禁煙外来を受診可能です.
3ヶ月間で5回来院いただくスケジュールです.
ニコチン依存症かチェックします.
保険診療による禁煙治療ができるかどうかを調べます.
息に含まれる一酸化炭素(タバコの有害物質)の量を調べる検査も行います.
禁煙開始日を設定して,禁煙補助薬の説明を受けます.
喫煙(禁煙)状況の確認、体調チェックなど
一酸化炭素量の測定
禁煙を継続するためのアドバイス(ニコチン依存症の対処法など)
禁煙補助薬の効果の確認、副作用の対応など
禁断症状(離脱症状)が出て辛い時です,一緒に対策を考えましょう.
同様の状況を確認いたします.
体調の良さを感じる方が増えてきます.
同様の状況を確認します.
禁煙が安定しますが,体重が増えてくる方も出てきます.
一緒に対策を考えましょう.
今回でおしまいです.
禁煙への自信もだいぶついたはずです.
どうやったら禁煙が続くかを一緒に考えていきましょう.
嗅覚外来
嗅覚の専門検査ができる施設は多くありません.
特に標準嗅覚検査は,専用の設備が必要で行えない施設が多いのが現状です.
<<当院で可能な検査>>
1.鼻咽腔ファイバー検査
2.鼻腔通気度検査
3.標準嗅覚検査 (T&Tオルファクトメーター)
4.静脈性嗅覚検査(アリナミンテスト)
5.副鼻腔CT検査
他施設で行う検査 副鼻腔MRI検査
上記に紹介した検査を行います.
気導性嗅覚障害,嗅神経性嗅覚障害,中枢性嗅覚障害の3つに嗅覚障害はわけられます.それぞれに応じた治療を行います.
薬物治療,手術治療など原因により治療が異なります.治療経過として3ヶ月ごとを目処に嗅覚検査を行いながら経過を見ていきます.
<<主な嗅覚障害の原因とその治療>>
慢性副鼻腔炎(特に好酸球性副鼻腔炎):薬物治療,手術治療
アレルギー性鼻炎:薬物治療,手術治療,免疫療法
感冒(ウイルス感染など):薬物治療
頭部外傷:薬物治療
中枢性(外傷を除く):原因疾患の検索,治療
薬物・中毒性:原因物質の検索,除去
先天異常:QOLの変化や障害への対応
加齢:QOLの変化や障害への対応
原因不明::QOLの変化や障害への対応