当院では,ほぼ全ての手術を全身麻酔,局所麻酔どちらの麻酔法でも可能です.
患者さん側の希望として,意識がなくなるのが怖い場合.
患者さん側の状態として,合併症や高齢のため全身麻酔を行いにくい場合.
このような時には,局所麻酔を推奨しております.
手術前(手術室に入る前)
鼻の中に麻酔の液体をふくませた綿を入れます.
喉に麻酔液が流れ落ちてきて,しばらく喉の感覚が鈍くなりますが心配ございません.
この後,着替えや点滴などをして手術室にはいる準備を行います.
手術時
手術開始前に点滴から痛み止めの薬を入れます.
鎮静剤(意識が少しぼんやりする薬)の使用に関しては次のように分けております.
1時間以内の手術であれば,希望がなければ使用しません.1時間を超える手術では,原則使用させていただきます.
鼻の中に複数箇所,麻酔の注射を行います.細い針を使用しておりますが,麻酔薬が入る時に鈍い痛みがあります.
手術終了時〜帰宅後
手術が終わる時に,痛み止めの点滴を追加します.
手術後もそれほど痛みを感じませんが,痛みが出てきそうな感じがあれば痛み止めのお薬を使用してください.
どれくらい痛いの?
イメージとしては,歯医者さんの(ひどくない)虫歯の治療くらいです.
炎症が強く,術前の治療をしっかりと行っても膿性鼻汁(汚いドロドロの鼻水)や頭痛がひどい方は出血が多く,麻酔が効きにくいです.
このようなことが予想される場合には,全身麻酔での治療をお勧めしております.