先日,補聴器外来で最も有名な施設である済生会宇都宮病院の聴覚外来を見学させていただきました.
補聴器は,難聴の脳を聞こえていた頃の脳に変化させるリハビリテーションツールです.
済生会宇都宮病院は『宇都宮式』と言われる従来の方式と一線を画すやり方です.
医師のしっかりした説明を元に,腕の良い補聴器調整者(済生会宇都宮病院は言語聴覚士の先生)が頻回の調整を行います.
聞こえるまでの道は,決して楽ではないです.
しかし患者さんたちは必死にリハビリを頑張っていらっしゃいました.
その結果,「ないよりはましな補聴器」でなく「なくてはならない補聴器」となり,皆さん大変明るい顔で外来にいらっしゃっておりました.
当クリニックでも大きめの防音室により,補聴器適合検査を行う予定です.
適合検査を行うことで,適切に補聴器の有用性を評価することができます.
他の補聴器屋さんから購入した補聴器の調整も行う予定です.
購入した補聴器で「聞こえない」「うるさいだけ」「高い買い物だったが使えていない」
このように感じるようであれば、持ち込んで頂ければと思います.
補聴器はリハビリテーションの機器です.
楽な道ではないですが,一緒に聴覚のリハビリを頑張りましょう.
そして聞こえる脳を取り戻しましょう.