病診連携と診診連携

病診連携という言葉は「病院と診療所」が連携するという意味です.

普段見てもらうのは診療所の主治医,手術や検査を病院の主治医が担当します.

大学病院に勤務していたときには,紹介状をもらった患者さんも「手術なのだから,近場だとあの大きな病院だよね」という当然のようにきてくれておりました.

それに対して,診診連携というのは「診療所と診療所」が連携するという意味です.

診療所同士というのは垣根が低いことが良いところだと思います.

一方で,手術治療などは診療所で行えるの?という疑問を持たれる方も当然多いです.

医師としての経験値

そもそも診療所の医師と病院勤務の医師がどちらが経験豊富でしょうか.

病院の場合は,ベテランから若手の先生まですごく幅があります.

一方,診療所の場合は病院勤務を経てから開業されるのですごく若手の方が開業するのは稀です.30代で開業される方は少なく,多くは40代半ば〜後半で開業される場合が多いです.

その年齢であれば病院勤務ならば,診療科の副部長〜部長クラスです.

医師としての経験値でいうと診療所のドクターは平均して高いことが多いです.

紹介患者さんをみさせてもらうということ

現在,当院の手術は8割程度は紹介患者さんです.

しかし現在はクリニック→クリニックというスタイルなので患者さんによっては「クリニックで手術できるんですね」と驚かれることも多いです.

より良い手術を行い,より良い結果を患者さんに還元するため努力していきたいと思います.

最後にいつもご紹介いただく病院およびクリニックの先生方へこの場を借りて,深く感謝申し上げます.今後ともよろしくお願いいたします.