耳科学の祭典 日本耳科学会総会で発表してきました.

経外耳道的に手術を行った慢性中耳炎の検討

当院および連携している東京女子医大足立医療センターでは,耳の後ろを切らない耳の手術を多く手術を行っております.

耳鏡を用いるやり方だと,耳の中に1cm程度の傷しかできないため全く目立たず,傷の治りが早いメリットがあります.現在,内視鏡での手術が一つのトピックになっております.鼻の手術は内視鏡手術が主流ですが,口や顔の表面のところに切開を置くため傷が目立ちます.一方で耳の手術は耳の後ろに沿って切るため,外に切開を置く場合でもほぼ目立ちません.

手術の目標はあくまで聴力の改善や耳漏の停止です.

切開を小さくすることが目的ではないため,治療に最も適した手術方法を提案させていただいております.現在は,鼓膜だけ治す場合にはリティンパという武器もあるため,より負担の少ない治療方法を提案できるようになりました.

止まらない耳漏や中耳炎による難聴は治療できるものです.

「これは治せない」,「定期的に掃除に通うしかない」,「手術は入院期間が長い」と他の病院で言われて諦めている方も是非一度受診ください.